まるで倒閣運動! 中村愛媛県知事が安倍総理を攻める“ホンネ”

政治週刊新潮 2018年6月7日号掲載

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 親譲りの無鉄砲――といえば言葉が過ぎるだろうか。

 憎き“赤シャツ”に天誅を加えた“坊っちゃん”よろしく、安倍総理を攻めたてる中村時広・愛媛県知事(58)のことである。

 さる5月11日、県職員が持ち帰った名刺を公開し、柳瀬唯夫・元首相秘書官の嘘を暴いた中村知事。さらに21日には、2015年2月に安倍総理と加計学園理事長の加計孝太郎氏が面会し、総理が「新獣医学部はいいね」と発言したとされる文書を参院に提出した。

 後に学園側は“架空”だったと県に謝罪したが、この文書の登場によって翌朝の新聞各紙の1面には「いいね」の文字が躍り、安倍総理が再び窮地に追い込まれたのはご存知の通りである。

 わずか数日のうちに時の人となった中村知事。仕事帰りの本人を直撃すると、

「私は獣医学部反対でもないし、反政権でもありません。文書を提出したのは、参議院予算委員会の事務局に公文書から備忘録の類(たぐい)まで全て提出するよう求められたから。何でこんなことに巻き込まれなきゃいけないのというのが正直なところですよ」

 そう嘆いてみせるのだが、さる政治部デスクによれば、

「2期7年目の中村知事は、1期目の県知事選から自民党の推薦をもらって選挙を戦ってきた。この秋に3選を狙う知事が自民党とコトを構えるというのは、よほど腹に据えかねる事情があったのでしょう」

 いささかの私情もないという知事の言葉には、首を傾げる向きも多いのだ。

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