どうなる「日大生」7万人の就活 面接は針のむしろ

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こっちからお断り

「少なからぬ就活生が大学のイメージダウンを気にしている。どう答えるべきか、と学生が話し合う姿がよく見られます」(大学関係者)

 実際、学生に聞いてみても、

「特に監督の会見が終わってからは、面接でよく質問を受けるようになりました。でも、こちらも報道されている以上のことはわからず、どう答えていいのか悩むんです」(理工学部・女)

「一番ヤバいのは、グループディスカッションの時。他の就活生に“今、話題の日大ですね”と厭味ったらしく言われるんです。自分は証券研究会で、アメフト部とは何の関わりもない。それなのに、大学名だけで蹴落とす材料に使われるんですよ」(経済学部・男)

 などなど、「針のむしろ」の様子が見て取れるのだ。

 もっとも、そこは、「バンカラ」な彼らのこと。困難を逆手に取るムキもいて、

「最近は自分から“話題の日大から参りました〇〇です”と言うようにしてます」

 と言うのは、やはり経済学部の別の男子学生だ。

「そうすると、だいたいの面接官は“そう来たか”と笑ってくれますから」

 また、

「僕は逆に言い返しましたよ」

 という「猛者」は、理工学部の男子学生。

「意見を聞かれたんで、“あれは大学が加害者で日大生は被害者。どうして僕らが肩身の狭い思いをしなきゃいけないんですか!”と。結構、アメフト部の事件について聞く企業もあるみたいですけど、そんな会社はこっちからお断りですよ。大学名にばかり目が行って、人のことを見ていないってことじゃないですか」

 と憤激は収まらない。

「企業は答えにくい質問にどう対応するかを見ている。堂々と、自分の気持ちに素直に答えるべきです」(前出・松岡氏)

 折しもアメフト部の現役部員が「反省」の「声明文」を出し、関東学生連盟も内田氏らに厳しい処分を下した。日大「断末魔」の叫びはまだまだ止みそうにない。

週刊新潮 2018年6月7日号掲載

特集「『内田監督』は永久追放! 『日大』の断末魔」より

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