岡山・9歳女児殺人事件 勝田州彦容疑者の父親は兵庫県警の警部だった

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週刊新潮09年12月17日号より

「親の背を見て子は育つ」

 だが、その背に生涯消えることのない十字架を背負わせてしまう親不孝者も少なくはない。

 12月6日、朝8時。兵庫県加古川市平岡町の主婦が朝刊を取りに出ると、家の前に1台の車が停まった。車内には、白い手袋を嵌めたスーツ姿の男が4人。彼らが向かいの家のインターホンを押すと、その家の長男が出てきた。勝田州彦、30歳。

「出てくるなり“ごめんなさい”……。手錠をかけられ、連行されました」(主婦)

 4人は網干署の捜査員であった。勝田は9月19日の午後0時30分頃、自宅から約30キロ離れた姫路市網干区興浜の路上で、6歳の女児を殴った傷害の容疑で逮捕されたのだ。

 その手口は非道のひと言に尽きる。捜査関係者の話。

「勝田は1人で遊んでいた女児に目をつけ、手を引っ張った。驚いた少女はその手を振りほどき、50メートルほど走って逃げたのですが、それを追いかけ、腹部を2回立て続けに殴ったのです」

 被害者は肝臓から出血し、全治6カ月の重傷。現在も通院中である。この後近隣ではわずか1カ月間で同様の事件が連続して3件も発生。計4件の手口がいずれも似通っていたため、同一犯を疑う警察が前科者のデータベースを調べると、

「00年に11歳の女児を殴った容疑で、勝田が明石署に逮捕されていたのです。この時も同じ手口。そこで、勝田と今回の被害女児を街中で引き合わせ、顔を確認させると“このおっちゃんや! 間違いない”と」(同)

 勝田は4件の暴行を全て認めている。

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