安倍総理の支持率反転を吹き飛ばす「獣医大いいね」文書

政治週刊新潮 2018年5月31日号掲載

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 昭恵夫人が、〈野党のバカげた質問ばかりで、旦那さんは毎日大変ですね〉などとフェイスブックに書かれた投稿に「いいね」ボタンを押し、安倍首相が陳謝したのが今年3月。その2カ月後に、今度は自分自身の「いいね」で窮地に追い込まれるとは、ゆめ思わなかっただろう。

「愛媛県は今月21日、加計学園の獣医学部新設を巡る新文書を参院予算委員会に提出したのですが、その内容に衝撃が走りました」

 とは、政治部デスク。

 新聞各紙が一面で報じたこの文書によると、安倍首相は2015年2月25日に加計孝太郎理事長と面談し、獣医学部新設の説明を受けている。さらに、首相が〈そういう新しい獣医大学の考えはいいね〉と好意的に応じたことまで書かれていた。

 しかし、首相はこれまで、計画を知ったのは特区認定された17年1月20日と何度も言い続けてきた。新文書が正しければ、説明より2年も前から計画を認識していたことになり、嘘を重ねていたことになる。

「この文書は、首相の責任を重くする重要な証拠」

 と、政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏。

「認可が下りるまで計画を知らなかった、と主張する安倍さんの責任は、管理責任どまりでした。が、今回の文書によって、その主張が崩壊した。柳瀬元首相秘書官が積極的に学園関係者と面会し、“首相案件”という言葉が使われるようになったのは、安倍さんが説明を受けた直後だと判明したからです。職務権限を利用した責任が問われる大問題に発展しかねません」

 官邸はどう動くか。

「事の重大さを理解しているからこそ、文書の信憑性を疑う戦法のみでしょう」

 と先のデスクが語る。

「西村官房副長官も、『伝聞の域を出ない話だしね。記憶違いとかもあるし』と、あえて問題視しない雰囲気を演出していました。文書を事実と認めれば、首相の虚偽答弁を認めてしまうことになりますからね」

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