安倍総理の支持率反転を吹き飛ばす「獣医大いいね」文書

政治週刊新潮 2018年5月31日号掲載

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支持率が逆戻り

 加計学園の対応も迅速かつ断定的だった。文書が表沙汰になった数時間後には、〈理事長が2015年2月に総理とお会いしたことはございません〉と完全否定。これは、愛媛県の報告書が虚偽と言っているようなもので、官邸との連携もなくこのコメントを勝手に出したとは考えにくい。翌日には、首相自らも加計理事長との会談の事実を否定した。

 そこまで官邸側が頑なに否定するのは、再び灯(とも)り始めた仄(ほの)かな希望の光を絶やしたくないからだろう。

「今月18日に時事通信が発表した内閣支持率、不支持率がともに横ばいだったのです。総理周辺は、支持率の下げ止まりを相当喜んでいました。その後に発表された読売新聞の調査では、支持率が3ポイント上昇し、不支持率が6ポイント低下。この数字を見て、“モリカケ問題から逃げ切れた”という空気が漂いましたね。このまま、働き方改革をはじめとする重要法案を数の論理で採決すれば、延長することなく会期末となり、安倍首相3選の道が拓けるはずだったんです」(自民党関係者)

 が、その数日後に夢から覚めるような新文書が出てきたという訳だ。夢を見続けるためには虚偽の文書だと言うしか策はない。

「黙っていないのが中村時広愛媛県知事です」

 と、前出の鈴木氏。

「柳瀬氏が参考人招致された際、県職員の調査報告を否定したことに知事の怒りのボルテージが上がっていました。保身のために安倍総理が今回の文書の内容を否定した場合、中村知事は間違いなく参考人招致に応じる。すると加計理事長も招致せざるを得なくなり、国会審議の停滞は必至。そうなると、せっかく好転を始めた支持率がまた逆戻りになってしまうでしょう」

 いいね! はタブー。

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