日本経済新聞は「#MeeToo」に鈍感、財務省へ忖度しすぎの指摘

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日経は裏切らない

 いくら宣伝に使う「三国志」が男ばかりの物語とはいえ、セクハラに寛容な会社というわけではないだろう。泣いて馬謖(ばしょく)を斬る思いで、あるいは苦肉の策で、福田次官辞任の記事を1面でなく5面に載せたのか。そしてなぜ、各社が賛同した抗議文に異を唱えたのか、日経新聞社に聞いてみた。

「個別記事に関する具体的な編集判断についてはお答えしておりません。また、抗議の対象となった財務省の調査協力要請については個社で対応するべき問題だと考えています」(日本経済新聞社広報室)

 財務省に対して、日経はさぞ厳しい対応をされたことだろう。これを日経記者は嗤う。

「日経が日銀人事の情報なんか落とそうものなら大恥だからね。情報をもらえる財務省との蜜月の関係は、『これで切られずに済んだ』と思ってるんじゃないの。役所も『日経は裏切らない、味方だ』と思っていてくれると。そういう工作をする奴が出世する会社だからね、恥ずかしいよ」

 ジャーナリズムをかなぐり捨てて、三顧の礼を尽くした福田次官とともに……“日経殉死のバァーン!”なんて。

週刊新潮WEB取材班

2018年5月21日掲載

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