寺島しのぶ“親バカ”発揮 一粒種「眞秀くん」が歌舞伎座に
2日に幕を開けた歌舞伎座「團菊祭五月大歌舞伎」(26日まで)では、尾上菊五郎(75)の5年ぶりの弁天小僧が好評だ。「知らざあ言って聞かせやしょう」、ご存じ「弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)」の弁天小僧は菊五郎の当り役といっていい。
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もう一つ話題となっているのが、菊五郎と孫の寺島眞秀(まほろ)君(5)との共演だ。
女優寺島しのぶ(45)と11年前に結婚した仏人アートディレクターのローラン・グナシア氏との長男、眞秀君。昨年も1度“チョイ役”で祖父と共演しているが、今回は弁天小僧との掛け合いもある呉服屋の丁稚(でっち)役、重要な役どころである。
「女装し盗みを働こうとした弁天小僧の正体がばれ、店から逃げ出す際、丁稚ともめる大事な場面があります。最後に弁天小僧にやり込められ、『おーはい、はい』と高く叫ぶ台詞があるのですが、朗々とした声に客席は魅了されました」
そう評するのは、早稲田大学教授で演劇評論家の児玉竜一氏。
初日には寺島しのぶ夫妻がロビーに立ち、贔屓筋に挨拶して回る姿も見られた。
さる歌舞伎関係者は、こう明かす。
「当初、眞秀君の出演予定はなかったのを、しのぶさんが父の菊五郎さんに直訴し、実現したのだそうです。しのぶさんの、息子を歌舞伎役者にしたい思いはかなり強いものです。自身、女性ゆえ叶えられなかった夢を託しているのでしょう」
まあ、“親バカちゃんりん”ともいえそうだが……。もっとも役作りでは妥協を許さぬ寺島しのぶ。上の記事でも触れたように、演技の凄みは折り紙つきで、たとえ5歳といえども、指導に手抜かりは許さない。
「舞台での落着いた演技は、しのぶさんのおかげですよ」(同)
音羽屋の新たなスターに。


