なでしこ司令塔「阪口夢穂」 実父が告白する“お縄になった過去”

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不正軽油製造で有罪

 一見ありふれた親子関係に見えるが、お父君、実は15年にお縄になった過去があるのだという。

「不正軽油の製造、運搬に関わったことで逮捕され、地方税法違反で懲役1年6月執行猶予3年の判決を受けました」(同)

 からくりはこうだ。まず軽油と灯油を調達する。灯油には「クマリン」という、不正を検出するための識別剤が含まれているのだが、このクマリンを除去した灯油を軽油に加えて混ぜる。軽油は灯油より高いため、これを軽油として売ることで差額が利ざやになるのだ。

「現在、執行猶予期間中で反省しているところです。油の仕事からも完全に足を洗っています」(同)

 阪口の実母は会社の経理を担当し、弟もまたタンクローリーの運転手として勤務していたが、関与の度合いは薄いとして、逮捕や起訴はされていない。

 近所や同業者には、“あそこの娘はなでしこの選手で……”と陰口を叩く者も少なからずいるそうだが、元より阪口に罪はない。

「自分の心の中で“世間様に胸を張れる仕事ではない”と自覚しておりましたので、夢穂たちには話せなかったです。私が逮捕されたときは、衝撃を受けたと思います。でも、私らを責めるということはなかった。私が40日以上留置されていたときも、夢穂は妻に電話をして私の体調を気遣ってくれていた。優しい子なんですよ」(同)

 阪口夢穂――以後お見知りおきを。

週刊新潮 2018年5月3・10日号掲載

ワイド特集「女は二度生まれる」より

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