社を出禁になったOBが語る「森友文書スクープ」でも朝日新聞がはしゃげない事情

国内 社会 2018年5月6日掲載

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「事実無根の誹謗中傷」で出禁に

 現役時代の二回の処分に加え、定年になってからも、マスコミ業界誌に「朝日新聞を叱る」と題した連載が、「事実無根の誹謗中傷をした」廉(かど)で、出入り禁止処分になった。

 誹謗中傷というとのは、政治部では若い記者は取材メモを書くだけで、キャップ・クラスにならないと記事を書かせてもらえない、政治部記者の文章が下手なのはそのせいだと書いたことが朝日の逆鱗に触れたらしい。ところが、出入禁止の通告書には、

「政治部では先輩記者や上司が若い記者に『メモ作りは仕事ではない。記事を書け』と指導している」

 という記述(要旨)がある。

 なんのことはない。語るに落ちたわけで、私の指摘は事実無根の誹謗中傷ではないことを、自ら認めているわけである。これでは、まともにケンカをする気にもなれない。

 それはともかく、「悪事千里を走る」というが、定年になってからの処分は珍しいようで、社員の間で広く知られることになった。そのついでに『週刊朝日』時代の処分も話題になることがあったらしい。その結果、私が天下の朝日と闘う“勇者”という美しい誤解が生まれたようで、私のところには朝日新聞の悪いニュースが集まるようになった。どうやら朝日は、ジリ貧からドカ貧状態らしい。

 二十年近く前、A社長は私に、

「社員に危機意識がないので困ります」

 と言ったが、今や社員の間には危機感が横溢し、危機意識に乏しいのが社長以下の経営陣というのが、社内の定説のようである。

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