元財務官僚・山口真由が語る「福田セクハラ次官」――“出世レースに生き残る男”

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ガハハ系

 反省どころか反転攻勢に出た福田次官について、山口氏はこう推し測る。

「財務省ではある程度、上のほうまで行けば若手は一生懸命、その上役を持ち上げますよね。自分たちの人事権者ですから。記者の方たちだって、面と向かって意見しにくくなる。その結果、勘違いしちゃって、品のないコミュニケーションのとり方を、“自分は愛されている”とか“自分は面白い”と間違って認識したまま、偉くなってしまった可能性があると思います」

 裸の王様状態の男が出世したのにはワケがあって、

「財務省では政治家との付き合いが非常に重要。政治の世界はそれこそ男社会で、品のないことを口にする方々も少なくないと思います。次官ともなれば普段からそういう方々と付き合っていかなきゃいけません。だから杓子定規な秀才タイプではなく、“ガハハ系”の人たちが出世していくような風潮がありました」

 出世レースに生き残る資格要件は、品のない振る舞いのようだ。

週刊新潮 2018年4月26日号掲載

特集「嘘つきは財務官僚の始まり セクハラをしらばっくれた『福田次官』の寝言は寝て言え!」より

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