内閣支持率が30%を切っても安倍政権が安泰な理由――「青木の法則」が証明

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本来なら「危険水域」

 安倍内閣の支持率が下がり続ける一方だ。50%台などは遠い昔の夢。4月13日から15日にかけて行われた日本テレビの世論調査では、なんと「支持しない」が26.7%と、遂に3割を割り込んでしまった。

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 内閣支持率が3割を切ると、いわゆる「危険水域」とされる。とは言いながらも、「不思議に安倍政権は、追い詰められているように見えない」と感じている方もおられるのではないだろうか。

 4月16、17日には日米首脳会談も開かれた。明確な成果は得られなかったが、批判が渦を巻いたわけでもない。内閣の基盤が弱体化しているようには見えないのだ。

 野党第1党である立憲民主党に追い風が吹いている気配もない。自民党内部での“クーデター”を意味する「安倍下ろし」も明確な動きはない。有権者の多くが安倍政権に呆れているのは間違いないはずだ。それでも具体的な政権交代や倒閣運動には結びつかない。

 この謎を解くのが、「青木の法則」と呼ばれる数式だ。別に複雑な方程式ではない。内閣支持率と与党第1党の支持率を足せば終わりだ。なぜ「青木」という人名がついているかといえば、「参院のドン」と呼ばれた青木幹雄・元自民党参院議員会長(83)が考案したとされているからだ。

 内閣と与党第1党の支持率を足した数字は、「ポイント」か「アオキレシオ」の単位が付く。例えば、内閣支持率が50%で、自民党の支持率も50%なら「100ポイント」、もしくは「100アオキレシオ」という具合だ。では論より証拠、安倍内閣のアオキレシオを見てみよう。

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