故障者続出を逆手に冴えるラミレス「DeNA」

野球週刊新潮 2018年4月26日号掲載

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 セ・リーグで最も優勝から遠ざかっている球団――DeNAの調子が良い。

 4月16日現在(以下同)、9勝5敗で単独首位だ。

「昨季はリーグ3位ながら、日本シリーズまで駒を進めたので、キャンプ前はそれなりに上位に来ると評論家たちは予想していました」

 とスポーツ紙デスク。

「ところが、先発3本柱の今永、浜口、ウィーランドが故障で開幕に間に合わず。そのせいで下馬評は一時急降下したのですが、“災い転じて福”となりました」

 彼らに代わってローテーションを任された面々が大活躍しているのだ。

 筆頭は高卒プロ2年目の京山将弥(19)。昨年は1軍未経験ながら、今季は3度先発して3連勝。防御率、勝利数ともリーグトップだ。

「ドラフト1位ルーキーの東克樹(22)もいい。初登板の阪神戦は黒星でしたが7回1失点と好投し、続く巨人戦で初白星を得た。両名に高卒4年目の飯塚悟史(21)も続いています」

 野手に目を転じると、こちらも新顔の威勢がいい。

「ドラ2ルーキーの神里和毅(24)を右翼レギュラーに抜擢。しかも、昨季ブレイクして“不動の1番”とされた桑原を押しのけて、打順は1番。現在、盗塁数7はリーグ1位タイです」

 捕手は、2年連続オールスター出場の戸柱を差し置いて、5年目の嶺井博希(26)を起用する試合が増えている。

「桑原も戸柱も、ラミレス監督が見出した秘蔵っ子。普通の指揮官なら、少し調子を落としても我慢して使い続けたりして、秘蔵っ子を可愛がりますが、ラミレス監督は容赦がない」

“育成”より“勝負”に徹しているのだ。

「監督は今季が3年目の契約最終年ですしね。唯一の不安はリリーフ陣。エース格の井納を中継ぎに配置転換して補強していますが、先発に若手が多いこともあり、しわ寄せが半端ない。スタミナ切れで総倒れにならなければいいのですが」

 このまま行けば20年ぶりのリーグ制覇だけど……。