“松山刑務所”から脱獄、平尾龍磨受刑囚に科せられる「逃走罪」の量刑は意外と軽い!?

社会 2018年4月20日掲載

  • ブックマーク

牛乳、パン、そして車を盗んで逃走

 平尾龍磨(ひらお・たつま)受刑者(27)は依然として逃走中だ。そして、平尾受刑者は現時点で「逃走罪」の容疑者でもある。

 ***

 原点は4月8日午後7時ごろ、松山刑務所大井造船作業場(愛媛県今治市)の「受刑者がいなくなった」という110番通報だった。

 同日午後6時の夕食時には姿を見せていたが、午後7時の集会に欠席。調べてみると、午後6時10分に作業場の防犯カメラが、外に出た平尾受刑者の姿を捉えていた。さらに、近くの民家からは車が盗まれていた。

 1961年以降、大井造船作業場では平尾受刑囚を含め20人が脱走している。95年には4か月間余り逃亡し、女子大生を拉致するなど凶悪犯罪を引き起こしたケースもあった。だが、それ以外のケースでは、造船作業場の近くで発見され、逮捕されることも珍しくなかった。

 平尾受刑者は盗んだ車で愛媛県今治市から広島県尾道市・向島に移動、車は駐車場に乗り捨てた。

 盗難車が発見された現場から約1キロ、2軒の住宅で財布の現金が抜き取られ、両家の車の鍵がなくなっていた。そのうちの1つの鍵は住宅周辺で発見され、「車をお借りします。一切傷つけません」といった意味の手書きメモも見つかった。ただし、両家の車は盗まれていない。

 一気に時計の針を先に進めよう。共同通信の「脱走男か、翌日に店で目撃 潜伏先の広島・向島、食料購入」(4月16日電子版)にはこうある。

次ページ:塀のない刑務所から脱走すれば刑は軽い!?

前へ 1 2 3 4 次へ

[1/4ページ]