大量脱退「JR東労組」 立憲・枝野代表からの“救いの手”は…

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 ブレない政治家、枝野幸男立憲民主党代表(53)の腕の見せ所か。

 枝野氏が過去、選挙応援と資金提供を見返りに、〈連帯して活動します〉と“誓約”を交わした東日本旅客鉄道労働組合(JR東労組)が瓦解寸前だ。

「今年2月、ベアを巡ってJR東労組が会社側と厚労省に対してスト権行使の可能性を通知。これに対し、会社側が強気な姿勢を見せたことで、脱退者が増加しました」(国交省担当記者)

 騒動以前は4万6000人の組合員を誇っていたが、

「深沢祐二社長が今月3日の会見で『2月だけで組合員は1万4000人も減った』と発表。あまりの数の多さに衝撃が走りました」(同)

 労組幹部に聞けば、脱退者数は更に増え続けており、

「現時点で3万人近く抜けてしまいました。経営幹部が自ら組合脱退を勧めていることもあっての結果です」

 と肩を落とす。窮状を打破すべく、救いの手を求めた先がこれまで選挙応援してきた議員らだった。

 JR東労組は、3月27日に池袋のホテルメトロポリタンにて臨時議員懇談会を開いた。

「東京地方本部の宮澤和広執行委員長が『どんなご支援でも良いので少しでもご尽力頂ければ』とお願いしたのですが、『あなたたちもおかしい』という辛辣な批判や、『SNSで発信したら』と投げやりな発言など。具体的な策は出ませんでした」(参加者の1人)

 それもそのはずである。

「JR東労組は今年2月に、〈影響力を行使し得る立場に革マル派活動家が相当浸透している〉という答弁書が閣議決定された組織。なかなか表立っての支援は難しいんです」(政治部記者)

 頼みの綱、枝野氏からは救いの手が差し伸べられたか否か労組幹部に聞くと、

「(関係が)報道されてから、向こうの方から連絡が来なくなりましたよ……」

 エダノン、ブレてる。

週刊新潮 2018年4月19日号掲載

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