日本馬奮わず「ドバイ競馬」でもJRAは大儲け

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 日本勢の優勝、叶わず。

 UAE・ドバイで開かれた「ドバイ国際競走」(3月31日、メイダン競馬場)である。競馬ファンの“春の夜の夢”を背負った日本馬は6レースに出走したものの、最高順位が2着という結果に終わってしまったのだ。

 競馬ウォッチャーの話。

「今年はアメリカやヨーロッパからかなりの実力馬が出ていましたから、仕方ないところはあります」

 とはいえ、

「去年、一昨年は10頭の出走で、1つ(ドバイ・ターフ、芝1800メートル)優勝している。でも今年は総勢14頭ですよ。ちょっと情けないです。もう少しいけると思ってました」

 一方、惨憺たる結果であるにもかかわらずホクホク顔なのは、他ならぬJRA(日本中央競馬会)である。

「JRAは去年から日本国内で、このレースの馬券の販売を始めたのですが」

 とは、競馬誌記者。

「日本馬の大量出走が功を奏したのか、売り上げは去年から5億上がって、31億円となりました。日本国内の競馬場を使わないので人件費もほとんどかかっておらず、胴元に手数料を払ったとしてもかなりの儲けになっているはず」

“ドバイの恩恵”は、出走した馬の主にも。

「主催者に招待されているので、500万円程度かかる馬の輸送費はもちろん、馬主関係者全員の交通費、滞在費も全て出ます。もちろん宿泊は、競馬場内にある5つ星高級ホテル」(同)

 さらに、

「賞金が超高額で、1着で6億円貰えるレースもあるので、優勝が決まれば日本より派手に儲かりますし、非公開ですが、5着までは相当の額が入るわけです。そりゃ、出したいですよね」

 オイルマネー、恐るべし。

週刊新潮 2018年4月12日号掲載

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