「川崎宗則」ひっそりとソフトバンク退団 メンタル原因か

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もどかしさの中で

 では、自律神経の病気とは何か。精神科医の片田珠美氏が言う。

「考えられるのは、自律神経失調症です。器質的な異常がないのに、倦怠感や頭が重い、あるいは動悸などの症状が出る。不安障害や気分障害も含めカテゴリーが広く、鬱病との境界があいまいな病気とも言えます」

 実際、鬱病患者の職場復帰のため、自律神経失調症として診断書を出すこともよくあるという。

 川崎が渡米する以前、メンタルトレーナーを務めた久瑠あさ美氏は、

「彼はとにかく“野球”がすべて。怪我や不調が続き上手くプレー出来なかったことが、野球から距離を置く要因となったのでは。彼の明るさの陰にはナイーブな受容性があり、古巣に戻りチームに貢献したいのに、それが出来ないというもどかしさの中で決断したのだと思います。彼は自ら宣言してそれに向かっていくタイプなので、今回、病気を公表したのも、一歩踏み出すために自ら、エールと希望を掲げたのでしょう」

 現在、地元の鹿児島で治療をしているという川崎。復活の日は来るか。

週刊新潮 2018年4月12日号掲載

ワイド特集「旅立ちの時は来た」より

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