ハリル解任、背景に本田圭佑ら5人からの「直訴メール」

スポーツ週刊新潮 2018年4月19日号掲載

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 きっかけは“五人のサムライ”がしたためた“斬奸状(ざんかんじょう)”だった――。

 9日、サッカー日本代表の指揮を執っていたハリルホジッチ監督の電撃解任が発表された。

 会見を行った田嶋幸三・日本サッカー協会会長は、解任理由について、

「選手たちとのコミュニケーションや信頼関係が薄れていた」

 と繰り返した。

「具体的な事例や選手名については言及を避けましたが、はっきり言って、最後はほぼ全選手が監督に不満を抱いていました」

 と大手紙サッカー記者が明かす。

 ハリル監督が最後に指揮を執ったのは3月の欧州遠征。23日マリ戦は、後半アディショナルタイムに同点に追いつくという、限りなく負けに近い1‐1のドロー。27日のウクライナ戦に至っては1‐2で完敗を喫したわけだが、

「不甲斐ない結果もさることながら、試合後、選手たちが口々に監督への不満をぶちまけ、ほとんど内部崩壊状態でした」(同)

 たとえば、FW大迫勇也はマリ戦後、「縦に速い攻撃だけじゃ……」と戦術の拙さを指摘した。とりわけ辛辣だったのはDF昌子源で、具体的なシーンを挙げて監督の指示の不可解さをあげつらった。大迫も昌子も監督に見出された“ハリル・チルドレン”というべき存在なのだが……。ちなみに、二人とも次戦ウクライナ戦の出場機会はなかった。

「ハリル監督は、自分がどう思われているかに過敏で、あらゆる記事を翻訳させて読み込んでいて、自身に批判的な発言をした選手は試合に使わない、招集しないという恐怖政治を敷いていました。監督に直接モノを言った選手はもちろんアウト。やはり“チルドレン”だったFW乾貴士も、合宿中に監督に苦言を呈したために、3月の遠征に招集されませんでした」(同)

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