進学戦線に異状あり… 3年後に東大合格者が「増える高校」「減る高校」

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広尾学園に尋ねてみると…

 たとえば医進・サイエンスのコースについて、広尾学園に尋ねると、

「大学院や大学の高学年でやる研究を中高時代からやれるはずだ、ということで始まったのが本校のサイエンス教育で、たとえば中学の理数研究という時間には、中2と中3の2クラスを一つにして8チームくらいに分け、生徒は自分がやりたい研究分野のチームに入って研究する。その1時間に8、9人の教員がついて進めます。実験設備に関しては、大学でやっているプラナリアやiPSの研究ができるレベルの実験設備を備えています」

 今年の東大合格者は1人に留まったが、広野氏は、

「出口ももっと高い結果になるのは固いと思う」

 早慶上理やGMARCHの合格者は、すでに10年前の100倍だという。

 最後に流行りの公立中高一貫校を。12人が東大に合格した最難関の都立小石川中等教育は、サピックス偏差値が55→58。女子が半数を占めるからか、東大実績はいま一つだが、今後ある程度は伸びそうだ。

週刊新潮 2018年4月5日号掲載

特集「『東大』進学戦線に異状あり! 合格者が3年後に『増える高校』『減る高校』」より

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