「丸川珠代」が究極の忖度質問で大炎上 ご褒美は「東京都知事」の椅子

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小池都知事は「風前の灯火」

 丸川議員は、世論の批判に不満を持っているようだ。28日には「丸川珠代氏が『誘導的質問批判』に反論」(日刊スポーツ電子版)との記事も掲載された。しかし世論は黙殺。まともに取り合うのも馬鹿馬鹿しいと思っているのだろう。

 だが自民党は、国民の批判に耳は貸さない。安倍首相は丸川議員に、今後、ポストを用意するのではないかという。そのポストは、「東京都知事」だというのだ。政治部記者が解説する。

「今の小池百合子・都知事(65)は、低支持率に苦しみ、政治的には“風前の灯火”という状態です。かつては自民党を壊すのではないかと恐怖の対象だったのに、今では『彼女が国会に戻りたいなら、参院から出馬させてやれ』と嘲笑のネタになっています。自民党には小池都政が1期で終わることが既定路線。任期は2020年の夏で、五輪期間中と重なることから、都知事選の日程は、議論の対象になっています。小池都知事も『半年の前倒し』を公約に掲げたことがありました。自民党からすれば、1日も早く都知事選を実施して勝利したいというのが本音でしょう」

 五輪と都知事選の日程をどう調整するのか、依然として不明な点は多いが、自民党にとって次期都知事選の“必勝候補”が丸川議員であることは揺るがないという。そして今度の“忖度質問”が評価され、安倍首相も丸川議員の都知事選出馬にゴーサインを出すはずだというのである。

「何しろ知名度は抜群です。元アナウンサーの女性候補となれば、元官僚の男などという候補と比べると、イメージの良さは桁違いでしょう。東京五輪担当大臣も務めていましたから、五輪前に都知事選を行う大義名分にもなる。いいことずくめです。最高の“論功行賞”のはずなのですが、ところが丸川さんご本人にとっては、ありがた迷惑な話だというのです。彼女は衆院への鞍替えを模索しているそうなんです。国会議員としてステップアップしたいという野望を持っている。都知事の座はあまり興味がないのです」(同・政治部記者)

 丸川議員からすると、衆院鞍替えという希望が無視され、望んでもいない都知事というポストを用意されたら、何のために安倍首相へゴマをすったのか分からないということになる。まさに策士が策に溺れつつあるわけだ。

 ちなみに佐川前国税庁長官も丸川参議院議員も、共に東京大学経済学部を卒業している。大学の先輩、後輩という間柄でもあったわけだ。そして意外にも丸川議員は、問題発言や失言が多い。佐川前長官も、乱暴な表現で国会を紛糾させたことが多かった。日本の最高学府を卒業している割には、2人とも脇が甘い。

 甲本ヒロト(55)と真島昌利(56)は、95年にバンド「↑THE HIGH-LOWS↓」を結成したが、彼らには「東大出ててもバカはバカ」(作詞・作曲:真島昌利)というインパクト抜群の曲がある。果たして佐川、丸川の両氏にも当てはまるのだろうか――。

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週刊新潮WEB取材班

2018年4月6日掲載

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