「原発の水に愛と感謝」「世の全ては渦」 アッキーを精神分析

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自己不全感と自己顕示欲

「昭恵さんが私に会いたいということで対談したんですが……」

 こう振り返るのは、一昨年10月、総理公邸で昭恵氏と対談した東工大の西田亮介准教授(社会学)だ。

「彼女は私について下調べなどをしておらず、『聞きたいことがあれば聞いてください』といった態度でした。私としては『特に聞きたいことはないんですけど』という感じで……。正直、『何だこの人は?』と、腹立たしかったですね」

 その対談の中で、

「昭恵さんは『普通でありたい』と仰っていた。一方、『自分にしかできないことをしたい』とも。彼女は学歴を見ても職歴を見ても特筆すべき点に乏しく、自分にしかできないことをするには総理夫人という立場が必要になります。普通でありたいと言いながら、他方で総理夫人という下駄を履いて何かをしたいと言われても、矛盾を感じざるを得ませんでした。こうした矛盾は論理的には解決できない。スピリチュアルなものに関心を向けることで、彼女はその矛盾を消化しているのかもしれませんね」(同)

 精神科医の片田珠美氏が、続けてこう分析する。

「結婚後も、昭恵さんはあいにく子宝に恵まれなかった。彼女には『自分はダメな人間だ』というコンプレックス、自己不全感が強くあったと思います。ところが、第2次安倍政権が『1強』と騒がれ、総理夫人である彼女にもスポットライトが当たり、ようやく自己不全感を払拭して自己顕示欲が満たされた。自分のことが報道される快楽が忘れられないため、いろいろなところに出歩く。ちやほやされたいのでしょう」

 そんな昭恵氏に「鈴をつける」ことができるのは、夫以外にいまい。多くの国民はこう望んでいるはずだ。

「安倍総理、とにかく奥さんをコントロールして!」

 そう言いたくて、みんな「うずうず」している──。

週刊新潮 2018年4月5日号掲載

特集「散り際の『安倍昭恵』」より

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