“孤独死しやすい人”の特徴 人知れず逝く「中壮年」たち

ライフ週刊新潮 2018年3月29日号掲載

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 ニッセイ基礎研究所の推計によると、日本における孤独死は年間3万人にも上るという。著名人でも3月3日に自宅で発見された北島三郎(81)次男の大野誠さん(享年51)や、平幹二朗(享年82)、大原麗子(享年62)、飯島愛(享年36)が孤独死と報じられている。

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『男の孤独死』を上梓した長尾クリニックの長尾和宏院長が言う。

「孤独死の多くは、60代のお酒好きの男性です。過度に酒を飲み、ストレスが多い生活をし、辛いことを他人に言えずにため込んでしまう。あまり周囲と接触しない。そのうえ高血圧や糖尿病などを患い、勝手気ままなタイプの方が孤独死しています」

 あんしんネット事業部部長で整理コーディネーターの石見良教氏も、

「一番の孤独死予備軍は65歳以下の、中壮年層の独居男性で、亡くなるのは60代後半が一番多く、40代からどんどん増えていきます」

 と話し、実例を挙げる。

「48歳の独居男性は死後3カ月で発見され、床にくっきりと人型がついています。ビデオ店の経営がうまくいかず引きこもってしまって、座椅子に座ってテレビを観ていて、なんらかの病魔に襲われたのでしょう。ゴミが積み上がってベランダの扉も開けられません。生涯独身だったようですがご両親は健在で、とても悲しんでおられました」

 高齢者は介護保険の申請などで行政とのつながりができるが、中壮年にはそういう機会もない。そこに落とし穴があるという。

「妻子に逃げられて会社も辞め、死後3週間で発見された53歳の男性は、壁に“自分を管理する”と張り紙をしていました」(同)

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