春の選抜出場校を独自調査 “外人部隊”率ランキング1位の高校は?

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花巻東の圧倒的な地元主義

 この表ではワーストという位置づけになってしまうが、28位は「名誉あるビリ」であることは言うまでもない。公立高校が大半を占めるのは予想通りだが、私立の「ワースト1位」が花巻東高校(岩手県花巻市)であることに驚いた方はおられるだろうか、それとも“常識”だっただろうか。

 甲子園の強豪校として広く知られているが、実は“外人部隊率”はゼロに近い。同校OBで埼玉西武ライオンズの菊池雄星投手(26)も、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手兼外野手(23)も、共に岩手県で生まれ育った。

 ちなみに“外人部隊”に加わった“傭兵”の出身都道府県も調べてみた。36チームの18人、計648人のうち、“傭兵”は229人。もちろん親の転勤という事情を持つ部員も含まれているが、トップは大阪の33人。以下、東京24人、兵庫21人、福岡17人と続く。

 やはり大都市圏の中学生が多い。競争が激しいのだ。逆に0人は、岩手、福井、山梨、島根、高知、長崎、熊本、宮崎、鹿児島だった。

 甲子園は春も夏もチームが勝ち進むごとに、自分たちの出身地とは関係ない高校の試合が多くなる。どちらを応援するか迷うとき、もしよろしければ上の表を参考にしていただき、外人部隊率の低い高校に声援を送られてはどうだろうか。

 とはいえ、準決勝や決勝戦ともなると、外人部隊率が高い高校同士の対決ということになってしまうかもしれないのだけれど――。

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週刊新潮WEB取材班

2018年3月31日掲載

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