創業1959年に幕「天丼いもや」長蛇の列
「えっ! なくなっちゃうの? “天婦羅いもや”さん。よく食べたのに!」
そう慨嘆するのは、作家の譚ロ美さん。神田神保町の古書街を歩いた後、よく立ち寄ったそうだ。
「神保町のあちこちに“いもや”の名を冠した店がありました。天麩羅定食、天丼、とんかつ。私がよく行ったのは、靖国通りに面した定食屋さんと白山通り路面店の天丼屋さん」
今回、3月いっぱいで約60年の歴史に幕を下ろすことになったのは、その“天丼いもや”の方。2月末、店頭に告知の貼り紙が出て以来、長蛇の列が途切れない。...