星野仙一氏「お別れの会」に「中日のドン」欠席の意外な理由

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「闘将」として知られた星野仙一氏(享年70)が、膵臓がんで死去したのは1月4日のこと。それから約2ヶ月半後の3月19日、都内のホテルにて「お別れの会」が開かれたのだが、何故かあのスポーツ新聞は、妙に扱いが小さくて――。

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 グランドプリンスホテル新高輪で行われた星野氏の「お別れの会」には、球界内外から約1500人が参列し、その早すぎる死が悼まれた。

 その模様は、翌日のスポーツ新聞各紙でも報じられており、もっとも紙面を割いたのは日刊スポーツだ。二面と三面の見開きを使って、星野氏が監督を務めていた楽天イーグルスの三木谷浩史会長兼オーナーや、各球団の監督など数多くの関係者の談話を載せることで、読み応えのある紙面となっている。

 次いで大きく報じたのはデイリースポーツ。一面に、阪神タイガースの金本知憲監督が祭壇に向かって頭を下げる写真を使い、三面でも星野氏の背番号「77」が楽天で永久欠番になる旨を詳報。星野氏が過去、阪神の監督やシニアディレクターを務めていたことが、紙面の扱いにも関係しているのだろう。

 となると、星野氏が現役時代に投手として活躍し、後に監督としても貢献した中日ドラゴンズの親会社、中日新聞社が発行する東京中日スポーツの紙面にも期待が持てそうなものだが、その扱いは微妙。二面の半分ほどを使っているものの、スポニチやサンスポ、スポーツ報知と比べても、何ら代わり映えのしない紙面構成になっているのだ。

 なぜ、そんな寂しい紙面になってしまったのか。その背景には、中日新聞の“ドン”と呼ばれる人物の意向があったという。

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