瓢箪から駒! 松坂大輔“名古屋開幕”の晴れ舞台

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 東京スポーツの仰天スクープが現実に! まさしく“瓢箪から駒”である。

 2月の沖縄キャンプ中、同紙専属評論家の大下剛史氏が、駒澤大の後輩である森繁和・中日監督を訪問した際の対談記事のことだ。

 今季新加入した松坂大輔(37)に話が及ぶと、

〈大下:営業的には名古屋の初っぱなだね。

森監督:それは分からんですよ。巨人戦ですからね。そこまで調整しろと…。

大下:(言い終わるのを待たず)名古屋の開幕は松坂。ワシの後輩の森監督が明言!

森監督:松坂がそこに合わせてちゃんとしてくれたら…。

大下:(またも待たず)おまえワシにうそ言わんもんな。1面は決まった。名古屋の開幕は松坂!〉

 ――で、オープン戦での松坂はというと、3月4日楽天戦は2回2失点、14日西武戦は3回2失点。“ちゃんとして”はいないのだが、スポーツ紙デスク曰く、

「計算できる先発は昨季5勝の小笠原と新外国人ジーだけで、山井、吉見らベテランは出遅れ、若手も未知数。なので誰が投げても同じなんですよ。だったら“松坂でいいだろ”ってわけで、名古屋開幕対巨人3連戦での登板が濃厚です。勝てば儲けもんだし、負けても得るものはあるので」

“得るもの”とは、もちろん観客動員である。

「中日はスター不在で、観客は減少の一途。“客寄せパンダ”である松坂について監督は“1カ月に1度投げればいい”と言ってます。まあ、名古屋でしか投げさせないでしょうね」(同)

 中日といえば2004年、就任したての落合監督が鳴かず飛ばずだった川崎憲次郎を開幕投手に指名。それがカンフル剤となり、この年、5年ぶりにペナントを制した。

「松坂もそんな役割を果たしてくれたら――と森監督は思っているはず」(同)

 ちなみに、川崎は白星を挙げることなくシーズン後に引退している。

週刊新潮 2018年3月29日号掲載

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