億単位の不動産詐欺で豪遊、大物地面師「内田マイク」 跋扈する地面師たち

社会週刊新潮 2018年3月8日号掲載

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地価高騰で「地面師」たちの饗宴(下)

 首都圏で上昇する不動産価格を受けてか、不動産を舞台とした詐欺事件が増えているという。なかでも地面師たちによる詐欺は判明しているだけでも3年間で20件近くが東京で発生。昨年4月には積水ハウスが63億円の被害にあったほか、東京・杉並区浜田山の駐車場を舞台に2億5000万円が騙し取られる事件が起きている。

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 同じ地面師でも、億単位の詐欺を仕掛ける大物となると、数えるほどしかいない。その1人が内田マイク(64)という人物である。内田は、先述の杉並区浜田山の事件では主犯格として一審で懲役7年の実刑判決を受けている。

 掲載の写真を見て頂きたい。よくあるゴルフコンペに見えるが、メンバーの大半は地面師と、彼らがよく通う高級クラブのホステスである。「南青山倶楽部」などともっともらしい名前をつけており、主催したのは内田だ。彼らは時折、こうした集まりを持ち、情報交換をしているのだという。

「とにかく贅沢なコンペでもちろんお土産つき。終わったあとに一人一人のプレーを写真に撮ったものを冊子にしてプレゼントしてくれるのです。マイク主催のゴルフコンペは3カ月に1回ぐらいありました」(参加者の1人)

 関係者によると、内田は六本木のクラブの元黒服で、不動産屋の地上げを手伝ううちに地面師の仕事を覚えたという。

「“マイク”は本名ですが、別に日本名も持っています。運転手に白いアルファードを運転させ、よく六本木や銀座に飲みに行っていました。奥さんは六本木で大きなクラブをやっていたな」

 ある銀座のクラブのホステスは、内田が話していたことを今も覚えている。

「年に1、2回大きな仕事をすれば、あとは遊んで暮らせるんだ」

 ところが、昨年暮れ、事態は急変する。杉並区の事件で保釈中だった内田は、仲間の1人が逮捕されると行方をくらませてしまう。自分にも司直の手が及ぶと察知したのだろうか。

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