夫唱婦随ならぬ婦唱夫随 「宮崎あおい」が相談相手で俳優業に邁進する「岡田准一」

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 歌はもういい。今年も映画メインでいく、だけど――。

 岡田准一(37)が決断したという。しかし大の仲良し二宮和也(34)にも明かせぬ悩みは、妻・宮崎あおい(32)に……。

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 ジャニーズ事務所の演技派ツートップと言えば、V6の岡田准一と嵐の二宮和也だ。

 岡田は2015年の第38回日本アカデミー賞では、「永遠の0」で最優秀主演男優賞、さらに「蜩ノ記」で最優秀助演男優賞のW受賞。男優では初の快挙を成し遂げた。

 この時、岡田は「次はお前だからな」と二宮に言ったという。

 その言葉通り、翌16年の日本アカデミー賞は二宮が「母と暮せば」で最優秀主演男優賞を受賞した。

 それまでジャニーズ所属の俳優が日本アカデミー賞を受賞することは、キムタク(06年「武士の一分」)も辞退していたのだから、解禁したとたんのジャニーズ2年連続受賞には訝しむ声もあった。

 それでも、このツートップに異論はないだろう。岡田は降旗康男監督に“健さんを継ぐ男”と評され、二宮はあのクリント・イーストウッドにベタ褒めされた男なのだから。

 しかし、2人の演技者には違いがあるというのは芸能記者。

「ただ、演技者としてはどう考えても、後輩のニノの方が上でしょうね。日本アカデミー賞の順序こそ岡田の後となりましたが、06年にはクリント・イーストウッド監督の「硫黄島からの手紙」では米国のアカデミー賞候補ともなりましたし、ロサンゼルス・タイムズがニノの特集を組んだほど。国内でも蜷川幸雄や山田洋次監督に演技力を褒められています。一方で岡田クンは、健さんを継ぐ男と言われていますが、それだけ不器用というか真面目なんですよ。台本はきっちり頭に入れ、役作りに拘るような努力家。ですからスタッフウケもいい。ちなみにニノはそういったことはしない天才肌といわれています」

 だから、映画俳優としてやっていこうと思っても、ニノに相談など無理なのだ。先輩後輩である前に、役者としてのあり方が全く異なるからだ。

「だからといって真面目ですから、芸能界には友達も高橋一生くらいで少ないようなんです。もともとV6にも、ジュニア時の修業をせずに加入しているから、古参アイドルに申し訳ないという気があるようで、だからアイドル活動には熱心でない。そして背が低いというマイナスポイントも俳優業ならカメラでなんとか隠せますからね。それで役者として生きていく上で、相談相手になってもらっているのは妻である宮崎あおいだそうです。彼女も岡田クンよりずっと若いですけど、役者としてのキャリアは上で尊敬もしている。妻なので相談しやすいようで、“あの監督の時はこうした方がいい”とか、色々アドバイスを受けているそうです」

 宮崎あおいといえば、02年の初主演映画「害虫」はフランスのナント三大陸映画祭のコンペティション部門で主演女優賞を受賞。03年、初舞台で主演のミュージカル「星の王子さま」でゴールデンアロー賞演劇新人賞。06年、NHK朝ドラ「純情きらり」でヒロインを演じて、ゴールデンアロー賞放送賞(ドラマ部門)。08年にはNHK大河「篤姫」で歴代最年少の主役――キャリアとしては申し分ない。

「歌をやりたい人がおらず、アーティスト性も低いとみられているV6を、ジャニーズはバラ売りにしてきましたからね。実際今もV6としての活動はほとんどありません。メンバーも年をとってきましたし、そういったことも見越していたのか、新宿区にある劇場・東京グローブ座を買い取り、受け皿は作ってある。芝居に専念するというのは事務所にとってもいいことかもしれませんよ。夫婦共演なら話題にもなるでしょう」

 大阪出身の岡田クン、宮崎と共に舞台で夫婦善哉なんていかが。

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週刊新潮WEB取材班

2018年3月4日掲載

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