「あさイチ」有働アナが語る V6の井ノ原快彦さんの優しさと思いやり

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 朝の情報番組「あさイチ」(NHK総合)で司会を務めるNHKの看板アナウンサー有働由美子さん。一緒に司会を務めるV6の井ノ原快彦さんについて「プライベートのパートナーには恵まれなかったワタクシだが、仕事のパートナーには恵まれ続けてきた。最たるものが、いのっちこと井ノ原快彦さんだ」と語る。

 有働さんは初の著書『ウドウロク』(新潮社刊)のなかで、井ノ原さんが仕事に向き合う姿勢や、仲間に対する思いやりについてこんなエピソードを紹介している。

 ある日、本番直前にやってきたディレクターが、東日本大震災の被災地からのリポートを受け「いのっちさんには、最後のまとめとして、被災地のことを忘れずにいようというようなことを言ってほしいんですが」と適当なコメントを井ノ原さんに求めた。

 それに対し井ノ原さんは「どうして、こんな大事なことをもっと早く打ち合わせにこないのか。それらしいことを言ってくれ、というだけで済む話じゃないでしょう。どんなことを感じるのか、きちんとみんなで話し合うべきものではないか。取材したあなたにとっても、大切な取材相手でしょう。テーマでしょう」とディレクターに問うた。ディレクターはしどろもどろになったという。

 本番のなかで問題の被災地リポートが流れた。そこで井ノ原さんはいつも温めていた被災地への思いを語った。有働さんは井ノ原さんのコメントについて「いのっちは、とってつけたようなコメントをしない。自分の中をちゃんと通した言葉でしか語らない」と信頼を置いている。その日のコメントもディレクターの願った以上の温かいコメントだった。

 井ノ原さんが慕われる理由はこの後のフォローにもあった。意気消沈するディレクターにメモを渡したのだ。そこには言葉ではなく、井ノ原さん流の表現でディレクターへの愛情が描かれていたと有働さんは明かす。具体的なメモの内容についても同書では触れられている。

 有働さんは井ノ原さんについてこう述べる。

「自分と関わった人の感情を、絶対に放置しない。
そして全員が笑顔であることを望む。
ことごとく、そういう人なのである。
ものや人を見る視点が優しくて、思いやりがある。
正直で純粋で、自分の意見を的確に表現する言葉を持ち、それでいて、人の話を本当に深くきちんと聞き、とらえている」

 先日のセクハラ特集の際の有働さんに対する気遣いの言葉も、井ノ原さんならではの温かさと的確さに満ちたものだった。『あさイチ』が高視聴率を取り続けるのは、司会二人の信頼関係と周囲に対する思いやりが、画面からにじみ出ているからなのかもしれない。

デイリー新潮編集部