理事選敗北で民事訴訟 貴乃花がこだわる裁判記録の“3文字”

スポーツ

  • ブックマーク

Advertisement

「裁判準備をしています」

「これまでも親方はずっと貴ノ岩のことを気にかけていて、『このままの形で済ませたら、彼のためにならない』と頭を悩ませてきたんです。実は、選挙前から『淡々と裁判準備をしています』とも言っており、協会の運営サイドを外れて裁判を起こしやすい立場になれば、日馬富士を相手に民事訴訟が始まると感じています」(同)

 しかし、貴乃花親方は決して日馬富士を罰したいワケではないと続ける。

「親方としては騒動の真相をハッキリさせたい。すなわち、なぜあの宴席がもたれ貴ノ岩は殴られたのかを、公の場で明らかにすることを目指しているのです」(同)

 本誌(「週刊新潮」)既報のとおり、事件前から貴ノ岩は「モンゴル互助会」からの執拗な勧誘を拒み、「ガチンコ相撲」で白鵬に勝ったと口にしたことが暴行の背景にあった。

「裁判の過程で貴ノ岩が“八百長”に言及すれば、裁判記録に残るし傍聴した記者が記事にするかもしれない。それが公になれば協会も世間の目を無視できない。結果として、貴乃花親方は自身の目指す相撲改革が進むことを狙っているのでしょう」(先のジャーナリスト)

 雪の色と同じく、その告発状はまだ白いまま。そこにあの“3文字”が刻まれることになるのか――。

週刊新潮 2018年2月15日号掲載

ワイド特集「雪にかいた『告発状』」

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。