訪韓直前「安倍総理」が漏らしていた本音 “文大統領が隣に来たら…”

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「賛成」「反対」の喧しい声があがるなか、安倍総理が平昌五輪の開会式に出席した。慰安婦合意や北朝鮮問題を巡って文在寅大統領との首脳会談も行われたが、どんな丁々発止を思い描いていたのだろうか。訪韓直前、番記者に漏らした本音を全公開!

 その会合は、国会論戦が始まった1月24日、都内の中華料理店で開かれた。マスコミの官邸キャップを集めての懇談会だが、普段からの顔見知りばかりとあって、安倍総理もリラックスして話を切り出した。

「もともと五輪開会式への出席は、考えていたんだよ。でも、韓国側が慰安婦合意の見直しを言い出して、こっちも感情的になった。でも、やっぱり大統領と直接会って伝えなければと思うようになったわけです。そりゃ悩んだよ。行くとしたら開会式以外は考えられない。選手の応援にだけ行ったとしても、文在寅大統領がやって来て横に座ったら困るでしょう? それなら首脳会談をちゃんとセットしておいて開会式に出たほうがいい」

 訪韓の追い風になったのは、意外な声だった。

「自民党内で訪韓反対の声が出たでしょう。あれは逆に有り難かった。皆が行けと騒ぐ中で訪韓したら、仕方なく行くみたいじゃない。文大統領には“俺の支持者が反対しているのに押し切って訪韓した”とアピールできるだろう。韓国側も慌てたんじゃないか。(自分が)来るとは思っていなかっただろうし。それに、韓国が言うところの4強国、つまり、日米中ロのうち、開会式に出席するトップは俺だけ。だからこそ行く価値があるんだよ」

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