訪韓直前「安倍総理」が漏らしていた本音 “文大統領が隣に来たら…”

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歯を見せない

 今年はじめ、韓国が発表した慰安婦合意の新方針(見直し)について聞かれると安倍総理の熱弁は止まらない。

「あれはないよね! 30年とかじゃなくて2年前の合意だよ?(韓国政府が挺対協などを説得するといった)非公開の部分は、日本側が公開せよと要求していたんだけど、大統領秘書室長がどうしても非公開にして欲しいと言う。こっちとしては、“最終的かつ不可逆的”の言葉を入れることができたから要求を受け入れたんだ。でも、韓国側が公表してくれて良かった。堂々と交渉の内容を話し合えるからね。文政権は朴槿恵前大統領を批判したつもりなんだろうけど、逆に重荷になってしまったよね」

 だが、相手はしたたかな国である。

「もちろん、トップ会談をしたところで韓国側が軟化するとは思っていないよ。文大統領は話をすると“その通り”と言うけれど、他では違うことを言う。そこは注意しないと。儀礼的に頭を下げただけでも、韓国側は“冒頭で謝罪した”とか言いかねないですからね。握手は笑顔、でも歯を見せないとか、いろいろ考えていますから」

 ひとしきり訪韓ネタで盛り上がったところで、話題はやっぱり人事に。小泉進次郎氏の登用法を聞かれると、

「そのうち閣僚をやらないと。(安倍総理も経験した官房副長官は?と聞かれて)そうね。副長官は大変な権限があるんだよ。やるといろんな事が分かってくるよ」

 首脳会談を前に余裕たっぷりの安倍総理。返り討ちに遭うことがないよう願うばかりであった。

週刊新潮 2018年2月15日号掲載

ワイド特集「雪にかいた『告発状』」

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