テリー伊藤、石倉三郎がゲストでも… 「富岡八幡宮」富くじの“鬼は内”

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参拝客は例年の3割

 富岡八幡宮の氏子会の幹部がこぼすのだ。

「やっぱり事件の影響は大きいです。初詣も閑散としていて参拝客は例年の3割しか来なかった。もっとひどかったのは結婚式です。この辺では八幡様で式を挙げて近くのホテルで披露宴というパターンなのですが、神社もホテルも利用客がぜんぜんいません」

 たしかに、犯人が「怨霊となって永遠に祟り続けます」と遺書を残した神社で結婚式を挙げたがるカップルはいないだろう。

 1月末、警視庁は容疑者死亡のまま、富岡長子さんを殺害した富岡茂永と妻・真里子を書類送検。事件としては終了したことになる。富岡ファミリーのいなくなった富岡八幡宮は当面、ナンバー2の権宮司が「宮司代務者」として祭事を執り行うという。

 別の氏子によると、

「事件は富岡家のことで八幡様とは関係ない。逆に僕らには、これで八幡様の風通しがよくなるという期待もあるんです。以前は、富岡ファミリーの公私混同がひどかったからね」

 豆まき式のステージから降りてきたテリーに聞くと、

「年末に(豆まきイベントの)連絡を受けましてね。“中止にはしないでやります”ということでした。迷いはなかったね。逆にこういうことがあったからこそ、ちゃんと(節分を)やろうという気持ちになったね」

 血なまぐさい事件に巻き込まれた八幡様から「鬼」が出て行くのはいつのことになるのだろう。

週刊新潮 2018年2月15日号掲載

ワイド特集「雪にかいた『告発状』」より

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