大注目の羽生善治竜王VS藤井聡太五段「2・17決戦」見どころを徹底解説

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藤井効果だけでなく羽生効果も?

 これには「さすがの藤井効果」と短絡的に判断してしまうが、いやいやどうして、王者・羽生の影響力も大きいようなのだ。朝日新聞社の書面回答を見てみよう。

《公開対局の特別観覧席(30席限定)は2015年に発売して以降、毎年完売していました。一方、大盤解説会(約600席)は、2016年に有料で販売するようになってから、これまで完売したことはありませんでした。

 藤井聡太四段が佐藤天彦名人を破った対局のあった1月14日の名古屋対局2日目は、対局室(180席)が即日完売しましたが、大盤解説会(400席)は完売せず、当日券も準備いたしました》

 やはり、羽生竜王に藤井五段が挑むという構図だからこその完売というわけだ。この注目度の高さに、メディアも万全の体制で臨む。昔なら考えられないが、生中継の準備が万端となっている。

《当日生中継を予定しているのは、CS放送「テレ朝チャンネル2」、ネットテレビ「AbemaTV」、動画配信サイト「ニコニコ生放送」の3媒体です。また、弊社の「朝日新聞デジタル」でも、テレ朝チャンネル2の映像と棋譜の中継(Webアプリ)を行う予定です》(朝日新聞社の文書回答より)。

 しかしながら、どうしても門外漢には「そこまで凄い対局なのか」という疑問が浮かんでしまう。そこで関係者に、改めて解説を依頼した。

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