美人チャンプ「高野人母美」に移籍トラブル “働き方改革”訴える

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500万円要求

 そんなことから米国を目指したものの、試合寸前、思わぬ展開が待っていた。

「1月21日にフィリピンでタイトル戦の予定でしたが、直前にJBCのライセンスが必要だと分かりました。協定が変わっていたのを知らなかったためです」

 出場するには、JBCのライセンスを再取得するため、協栄所属に戻るか、別のジムに移籍するしかない。

「協栄は、自ら辞めたのだから受け入れないと言うので、ならば移籍を認めてくれるよう頼みました。すると、移籍料500万円を払えと言うのです。そんな大金がかかるなら、ジムを抜けられない。奴隷契約みたいで、ボクシング界の制度に飼い殺しにされているようなものです」

 協栄ジムの金平桂一郎会長に話を聞くと、

「移籍料は、彼女のキャリアからすると妥当だと思います。渡航費のことは、業界で慣習になっていて違法ではありません。不満だったら、その時試合をしなければいいだけ。むしろ、昔のことをなぜ言うのでしょうかね。スポンサー料も遅れたことはあったかもしれませんが、未払いはないよ」

 と言うのだが……、業界自体に改革が必要か?

週刊新潮 2018年2月8日号掲載

ワイド特集「人生ホワイトアウト」

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