韓国は北朝鮮に平昌五輪へ参加してもらうため“巨額の秘密資金”を提供した!?

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金額を巡って激しい交渉

 専門家が「南北で水面下での交渉が行われていたことが伺える」と指摘するのは、以下の2点だ。

【1】北朝鮮の対韓国窓口機関が運営するウェブサイト「わが民族同士」は20日、平昌冬季五輪に参加する北朝鮮の滞在費用を韓国が負担すれば国連の制裁決議に抵触するとの指摘が出ていることについて「客を招いておきながら、初歩的な礼儀も守らない無礼な行動だ」と非難した。(「北朝鮮、『制裁違反』論を非難 五輪滞在費負担巡り」日本経済新聞1月20日電子版)

【2】北朝鮮は19日、視察団派遣の中止を韓国に通知したが、20日になり「21日の派遣」を改めて伝えた。延期の理由は説明していないという。(「北朝鮮視察団が訪韓=芸術団五輪公演を準備-『正恩体制の宣伝助長』批判も」時事通信1月21日電子版)

 専門家は「この2つのニュースから、北朝鮮が相当な圧力を韓国側にかけていたことが読み解ける」という。

「前例から考えて、秘密資金は1億ドルから3億ドルの間だと考えられます。そして、金額を巡って秘密交渉を行っていたのでしょう。19日に視察団派遣の中止を通知、ウェブサイト(「わが民族同士」)が翌20日に『滞在費用』の問題を持ち出してきたことから判断するに、19日に秘密資金の額を巡って決裂寸前の状況に陥った可能性があります。文在寅(ムン・ジェイン)政権は揺さぶられたでしょう。そして20日に折り合いがつき、21日の派遣に至ったと考えられます」

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