ガイアの夜明けで大注目 車イス社長の「弱みを強みに変える」仕事と名言

社会2018年1月31日掲載

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 1月30日に放映された「ガイアの夜明け」(テレビ東京)の「『不自由』が価値を生む!~“車イス社長”の挑戦」が反響を呼んでいる。

“車イス社長”としてクローズアップされたのは、株式会社ミライロの社長を務める垣内俊哉さん(28)。立命館大学在学中の2010年、ビジネスコンテストで稼いだ賞金を元手にミライロを創業した。

 番組では、2~3万人に1人という割合で発症する先天性の病「骨形成不全症」のために自分の足で歩けなくなった垣内さんが、自殺まで考えた思春期を乗り越え、車イスからの高さ「106センチの目線」を活かし、新たなビジネスを創り出している姿が紹介された。

障害を価値に変える

 垣内さんのビジネスの特長は、障害のある当事者だからこそわかる、きめ細かいバリアフリーのアドバイスだ。番組でも、商業施設のエスカレーターのスピードが速すぎて高齢者を遠ざけてしまっていることや、霊園の通路の幅を10センチ広くするだけで車イスの人が方向転換できるようになり新たな顧客層の開拓につながることなど、健常者ではなかなか気づけないポイントを次々と指摘する垣内さんの姿が紹介された。「障害者や高齢者にも『市場』として向き合うことで利益を上げていく」と垣内さんは語る。

 そのユニークなビジネスモデルもさることながら、多くの視聴者を惹きつけたのが、垣内さんの人生を象徴するかのような言葉の数々だ。

「障害がある自分だからできることがもっとある」
「自分の終わりを意識しているからこそ、日々全力でやれている」

 番組の放送直後から、SNSでは「アツい」「勇気をもらった」「もう少し頑張ろうと思った」などの反応が相次いだ。

 垣内さんの著書『バリアバリュー:障害を価値に変える』にも、「弱み」や「コンプレックス」を、「強み」「価値」に変えるポジティブな言葉が溢れている。

「あらゆる障害は、価値に変えられる」
「弱点と強みをセットで考える」
「バネは縮んだ分だけ伸びる」
「『社会貢献』より『儲けよう』」
「ハードは変えられなくても、ハートは変えられる」
「『正しさ』ではなく『メリット』を相手に提示すればいい」
「最高の準備をすると、楽観的になれる」
「人と比べても仕方がない。昨日の自分と比べよう」
「人生の長さは変えられなくても、人生の幅は変えられる」

 2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて、パラリンピックに関連するプロジェクトのPR業務を手掛けるなど、ますます活躍の場を広げる垣内さんから目を離せない。

デイリー新潮編集部