裕木奈江「23年ぶりの連ドラ」出演で蘇る女性誌バッシング報道

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猛威を振るうバッシング

 94年には「週刊文春」(1月13日号)のワイド特集「こいつだけは許せない!」で、構成作家の町山広美氏が「JRAシリーズCM カマトト父娘、高倉健と裕木奈江」を寄稿した。一部を引用させて頂く。

《「虫も殺さないような顔で楚々としている女ほどタチが悪いんだ」ってのは、それこそ何百年も前から女の決まり文句で、一方男の答えは「あんないいコを悪く言うなんて、おまえがどうかしている」になると、こちらも何百年も前から決まっています》

 こうした流れがあり、女性誌で裕木奈江バッシングの猛威が振るうことになる。特に代表的なタイトルを3本、紹介させて頂く。

「“存在感”No.1女優なのに!裕木奈江(23)女性になぜ聖子(31)の倍も嫌われる!?」(女性自身・光文社/94年3月15日)

「『美恵子さま』に続いて今度は裕木奈江(22)バッシング!『人の彼氏を寝取りそう』と女性から総スカンなんだって…」(女性セブン・小学館/94年3月17日号)

「失礼ながらバッシングクイーン嫌われ女王を決めました 読者100人が待ってましたと!1位やっぱり裕木奈江『媚を売る態度がミエミエよ』」(微笑[96年廃刊]・祥伝社/94年4月9日号)

 内容が相当に酷いのが、「女性セブン」(前同/94年5月19日号)の「裕木奈江(22才)汚名返上!?『女に嫌われる』女優に『寝たい』『キスしたい』のレズコール」だ。

 記事には《ところが、そんな裕木に、これ以上ない力強いサポーターたちが現れた。/なんと、レズビアン! 彼女たちが、裕木に熱いラブコールを送っているというのだ!》との一文に続き、《「あのとぼけた表情がたまんないんです。“寝たい!”“やりたい!”“犯したい!”その3拍子だね」》などというコメントが掲載されている。今の基準では問答無用で掲載不可能だろう。

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