エイズは「糖尿病より楽」――子作りも可能になった治療の最前線
子作りまで可能になった「エイズ」治療の最前線――菊地正憲(下)
かつて「死に至る病」の象徴だったエイズだが、現在、20歳のHIV感染者の平均余命は40~50年ほどまで延びている。その背景にあるのは「科学の発展」と「治療法の変化」。ジャーナリストの菊地正憲氏が、エイズ治療の最前線に迫った。
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「HIV感染症は今や医学的には管理可能な慢性疾患になった」
と明言するのは、年間約50人の新規感染者・患者を診察する横浜市立市民病院の立川夏夫医師。
「定期的にインシュリンを打たないといけない糖尿病患者に比べて、エイズを発症していないHIV感染者は闘病がずっと楽です。...