ソファ、仰向け寝はNG!? 骨盤を築き直す「座る」「歩く」「寝る」を美容矯正士が伝授

ドクター新潮 健康 整体

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仰向けで寝ない

 さて、最後に「寝る」です。重要なのは「仰向けで寝ない」ということ。最近は、高級ベッドのブランドも、寝返りが打ちやすくて横寝しやすい枕やベッドを開発していますが、それだけ横寝が重要なのです。

 どんなに高級で寝心地がいいマットレスを使っていようと、その上に仰向けで寝ていれば、骨盤は後傾します。寝ている間に猫背が進んで、腰痛の原因にもなります。寝すぎて腰が痛くなった経験がある人は、自分がいつも仰向けに寝ていないか、思い返してみてください。

 仰向けで寝続け、寝返りも打たずにいると、その間に猫背になるばかりか、骨盤が左右にゆがんでしまう。すると首にも影響がおよんで、頭痛を起こす人もいます。また鼠蹊部(そけいぶ)やお腹に緊張が走りやすくなって、足が冷えたり、副交感神経が上手に働かずに眠りが浅くなったりします。実際、人間以外の動物は、仰向けで寝ることはありません。

 どういう寝方がよいのかといえば、ヨガの胎児のポーズです。まず横を向いて、身体を折り曲げ、両足が被らないようにします。これは人間が一番リラックスできるポーズです。

 この姿勢だと鼠蹊部の圧迫がなくなって、お腹がリラックスするため、深い睡眠が促されるうえ、骨盤もゆがみません。ただし横寝のとき、上の足が下の足に被ると骨盤がねじれてしまいます。ですから、そうならないように、足の間に座布団やクッションを挟むとよいでしょう。

 実は、うつ伏せ寝も悪くありません。私自身、うつ伏せになり、枕と顔の間に手を入れて呼吸できる空間を作って、寝ています。

 また、寝返りを打った後のことは、気にしなくて構いません。寝入りだけでも工夫すれば、最初の深い2〜3時間の睡眠が変化するので、効果があります。

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(3)へつづく

清水六観(しみず・ろっかん)
明大柔道部在籍中から様々な整体を学び、独自理論による整体術を確立。体型が崩れる原因として、骨盤のゆがみに着目した。均整体クリニック院長、日本美容矯正士協会会長。「芸能人の駆け込み寺」としても知られる。

週刊新潮 2017年10月12日号掲載

特集「骨格矯正の第一人者が伝授! 『立つ』『座る』『歩く』『寝る』 基本動作を改め『万病』予防! 10歳若返る!!」――清水六観(美容矯正士)より

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