ジャニーズ事務所非公認「SMAPにありがとう!」を出版したスマオタの執念

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発売前重版が決定

 先の女性が続ける。

「最も感触が良かった出版社が、マキノ出版さんでした。でも、プレゼントが原因で、一度、企画がボツになったんです。私たちはSMAPのファンクラブが消滅した今、どうしても5人を象徴とするプレゼントをファンのみんなに届けたかった。そこで内容を変えたんです。企画書では数字の5をデザインしたキーホルダーを提案していたんですが、それをシールにして企画書を作り直しました」

 窓口となった編集者は「一度、ボツになったものを覆すのは難しい」と念を押しつつも、委員会の熱意も汲みとった。再提案が行われると、最終的には社長の「出そう」という鶴の一声で出版が決まった。

 企画書では柱の1つとして挙げられたファン活動の紹介だが、ムックには16の団体が掲載されている。例を挙げれば、砂浜にSMAPへの「ラブレター」を書き続けている福岡のグループ、SMAP電車を走らせた広島のグループ、SMAPを題材とする手芸作品をSNSで発表するグループ――という具合だ。

 更に15年12月から17年9月までの間、メンバーの発言をまとめた年表や、芸能界における契約の問題を専門の弁護士に取材した記事なども付け加え、12月の販売が決定した。

「だいたい1か月前ぐらいからAmazonで予約が可能になるんですが、その時には『ムックが出る』という情報は相当に伝わっていたようです。核はSNSですけど、本格的に拡散したのは口コミでした。予約だけで品切れとなり、発売前重版が決まりました。発売後すぐにAmazonのベストセラーランキングで総合3位まで上昇したのには、私たちがびっくりしましたね」(同・委員の女性)

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