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世界記憶遺産に申請、杉原千畝「命のビザ」手記に改竄疑惑 四男が語る
たった一人の外交官が記した“文字”が、数千人の命を救った――。「命のビザ」で知られる杉原千畝(ちうね)。先の大戦で、ナチスの迫害から逃れるユダヤ人を救った功績は広く知られる。その日本が誇る史実が「世界記憶遺産」に登録されるにあたり、申請文書に疑いの声をあげる遺族が現れた。
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「このままでは、天国にいる父も喜ばないと思い、告発することにしました」
と話すのは、千畝の四男である伸生(のぶき)氏(67)だ。
生前、千畝は4人の息子に恵まれたが、存命なのは彼1人。...
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戦争も革命も愛で動いた/『国と世紀を変えた愛 張学良と宋美齢、六六年目の告白』
一九九〇年十二月、NHKは衝撃的な番組を放映した。半世紀にわたり消息を絶っていた張学良が姿を現しインタビューに応じたのである。関東軍の謀略により爆殺された張作霖の長男、蒋介石を捕らえ「内戦停止一致抗日」を迫った「西安事変」(一九三六年)の首謀者……。中国建国の遠因を作った歴史の証人の証言は、世界中の注目を集めた。著者はこの放映の二年後、張学良との私的インタビューに成功する。彼は意外な言葉を口にする。「私と女性の話をしましょう」。
本書は、このインタビューをもとに張学良の生涯を彩った六人の女性たち――最初の夫人・于鳳至、後に物理学者となる第二夫人・谷瑞玉、天真爛漫なムッソリーニ令嬢のチアノ伯エッダ伊公使夫人、秘書として幽閉生活を支えた第三夫人・趙一荻、蒋介石夫人・宋美齢、「最高の女友達」蒋士雲――と彼との関わりを、彼女たちに寄りそいながら女性らしい感性でひだ細かく描き出す。...
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