事件でどうなる?富岡八幡宮の初詣事情 地元住民は「もちろん行きますよ」

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「年末年始は予定通り」

 スキャンダラスな殺人事件に巻き込まれた富岡八幡宮には、これから何が待ち構えているのだろうか。神社は、穢(けが)れを持ち込んではならない場所、今後を心配する声が上がるのも不思議ではない。

 ところが、地元の住民に聞いてみると、それでも参拝に行くという人も少なくない。たとえば地元の飲食店関係者がむしろさっぱりした様子で言う。

「この辺りは築地の魚河岸で働いている人が住んでいたり、芸者衆もいる。そんな、昔から住んでいる人たちは信心が厚いから、これで八幡様には行かないということにはならんでしょう。これまでは、宮司一家のことがネットで中傷されたり、トラブルを心配する人もいましたが、これからはそれもなくなるでしょう。もちろん、私も初詣には行きますよ」

 亡くなった長子さんに代わって宮司代務者になった権宮司は、初詣や神事はそのまま予定通り行うとしている。

 富岡八幡宮の神輿総代連合会前会長の高橋富雄氏もこう言うのだ。

「今回の事件はあくまで富岡家の問題であって富岡八幡宮の神様とは何の関係もないのです。事件が報じられたことで参拝を避けるようなことがないように、よく理解して頂きたい。ですから、年末年始の行事はすべて予定通り行われるはずです」

 宮司はあくまで神に仕えるしもべ。衆生のトラブルは関係ないと言いたいようだが、そんなに都合よく理解されるものだろうか。

 もっとも神社の世界を見渡すと、菅原道真の怒りを鎮める太宰府天満宮もあれば、平将門の怨霊封じに建てられた社もある。元宮司の祟りを封じると思えば、初詣も怖くないということなのか。

週刊新潮 2017年12月21日号掲載

特集「例年なら初詣30万人!怨霊が祟る!! それでも流血『富岡八幡宮』に参拝する人」より

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