「パチスロ大手」vs.「カジノ大手」泥沼裁判の行方 ユニバーサル元会長が明かす

社会週刊新潮 2017年12月14日号掲載

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パチスロ界のリア王が明かす「解任劇」と「裁判闘争」(下)

 パチスロ大手「ユニバーサルエンターテインメント」の元会長・岡田和生氏(75)が、長男と長女による解任劇と泥沼裁判の行方を語る後編である。17年前にラスベガスに進出すべく岡田氏は「ウィン・リゾーツ」に出資し、カジノホテルを完成させた。同社の創業者であるスティーブ・ウィンをパートナーに迎えた事業だったが、その後に進出したマカオでは、ライセンス取得のために120億円の大金が使われていた。これに岡田氏は不信感を隠せず、ウィンは急に「牙」を剥いてきたという。

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「12年に、突然、ウィンが作らせた調査レポート(註・フリーレポートと呼ばれている)が出てくるのですが、無茶苦茶なことが書かれていた。私がフィリピンの娯楽賭博公社の幹部を1100万ドルも使って買収したという内容です。しかし、それはパチスロメーカーとして交際費を使っただけであって、社内的に決裁されている案件でした。また、私は会長なので交際費までいちいちチェックしているわけじゃない。しかし、ウィンはこのレポートを使って、私をカジノ経営者として不適格と言い出したのです。ネバダ州にはマフィアを排除するために、不正を働いた役員を排除し、株を取り上げることが出来るという法律がある。それを持ち出してきた。

 実は、スティーブ・ウィンが我々を排除しようとした背景には、彼の離婚がありました。持ち株の半分を前妻に渡さなければならなかったのです。そうなれば、ユニバーサル社は圧倒的な筆頭株主です。また、ウィン・リゾーツの役員半数を日本側から入れろと要求していたことも、ウィンにすれば面白くなかったのでしょう」

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