八百長だらけのモンゴル相撲 5回戦進出までに2500万円が必要!?

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5回戦まで2500万円

 選ばれた選手が500人超とは、かなりの規模。トーナメントの仕組みを、モンゴル国関係者に聞くと、

「1990年の民主化以降、国技である相撲の人気はさらに上昇し、政治家や会社経営者らが同郷の力士を支援することが増え、ナーダムで称号を獲得したり優勝したりすると、高額が得られるようになった」

 ナーダムでは、5回戦に進出後は、勝ち進むごとに称号が得られるのだが、

「タニマチは同郷の力士が称号を得るように、お金を払って八百長させることが増えているんです」

 と、聞き捨てならぬ話。

「5回戦まではドーピングで勝ち上がり、ドーピング検査が始まる6回戦以降は、タニマチ同士が事前に連絡を取り合って、八百長の報酬を決めることが多い。試合の途中で選手同士が、指で合図し合うなどして、報酬目当てで勝ちたい選手のために負けてやることもあります。現役国会議員の元横綱は、5回戦に進出するまでに約2500万円が必要だと語っていました」

 元横綱は「モンゴル相撲協会には改革が必要」と語っていたというのだが。

週刊新潮 2017年12月14日号掲載

特集「肉を切る『白鵬』骨を断つ『貴乃花』」より

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