“世界一の美女大国”――ウクライナ女性「結婚斡旋」に被害続出

国際 週刊新潮 2017年12月7日掲載

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 今年はウクライナとの外交関係樹立から25周年。11月27日に、政府は来年から日本へのビザ発給を緩和すると発表した。人の往来を増やし関係を強化するというのだが、かの国では日本人男性へウクライナ美女との結婚を斡旋するビジネスが跋扈して、被害が続出しているというのだ。

〈世界一の美女大国ウクライナから〉〈あなたの理想の美しい花嫁をご紹介します!〉――なんて謳い文句の下には、金髪碧眼の美女たちの写真が並ぶ。大阪に本部のある一般社団法人「日本ウクライナ結婚支援協会」(以下、協会)のサイトには、楽しげなカップルの様子もあげられている。

 その協会を相手取り、東京地裁に民事訴訟を起こしているのが、茨城県在住の自営業の男性(57)だ。訴状によれば、彼は一昨年2月に入会。2年間に亘り会費や諸経費等で3275万325円もの大金を払ったが協会に騙された、として代表を名乗る日本人男性(51)に返還を求めている。

「様々な相談所に通いましたが、年齢的な問題で結婚は諦めかけていたんです」

 と肩を落とすのは、訴訟を起こした原告男性だ。

「そんな時、協会のサイトで、私と同じような地味な日本人が、スラリとしたウクライナ女性と結婚した体験談を見た。ひょっとしたらと可能性を感じたのです」

 例えば、標準会員なら入会金や年会費などで約50万円支払えば、現地女性とスカイプなどを通じてネット上で会話が可能になる。意気投合して現地でご対面、見事ゴールインを果たしたら成婚料を支払う決まりだ。

 入会から約3カ月後、初めてウクライナへ飛んだという原告男性によれば、

「イリーナという目鼻立ちの整った21歳の女性と対面しました。協会の仲介者に結婚したい旨を伝えると交渉が始まり、すぐにまとまったと伝えられた。渡された紙には、挙式までの日程と月々お小遣いを渡すこと、セックスは日本に帰るまでしない、などの決まりも書かれていまして。それに従い簡単な式をあげて彼女は来日したんですが、“実は結婚を決めたカレがいるのでつき合えない”と言われ、無視され続けた挙句、1週間もしないうちに母国へ戻って行きました」

 さすがに騙されたと原告男性は思ったが、すぐに協会の代表からVIP会員への誘いを受けたと続ける。

「実際、新たな女性の写真が4、5人分送られてきたので再び渡航したのですが誰一人会えない。代表には“辞めてしまった”とはぐらかされ、やっと紹介された女性は、スタッフが路上でナンパしてきたという18歳のナタリアという学生でした。今度こそと思い、彼女と籍を入れて来日させたところ、結局は“あなたを騙していた”と告げられ帰国してしまったんです」

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