レジェンド集結で一儲け ファンイベントに見る「DeNA」のセコさ

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 横浜DeNAベイスターズ──10月に本誌(「週刊新潮」)がスッパ抜いた、球団の待遇を問う選手会アンケートによると、9項目中7項目が最下位で、その“ブラック”ぶりが際立っていた。それを踏まえて、11月に開催されたファン感謝イベントを覗いてみると……。

 23日、横浜スタジアムの改修を記念した「ハマスタレジェンドマッチ」が行われた。日本一になった1998年メンバーを中心に、往年の名選手や現役選手が混成チームで戦うもので、ファンは大いに沸いた。

「内野自由席で2500円、とそこそこのお値段ながら、チケットは早々に完売したとのことです」

 とスポーツ紙記者が語る。

 ちなみに、サントリーのモルツ球団が毎年催しているドリームマッチは、一部チャリティ席を除き無料だ。

「イベント限定グッズも飛ぶように売れ、トータルで億近く売り上げたとか。もっとも、選手のギャラは格安で、招待券の支給はたった4枚。それ以上は買うしかなく、しかも6枚までに制限されたそうです」(同)

 98年チームを指揮した権藤博元監督曰く、

「金額はご想像にお任せしますが、あれほどの選手たちに対して、たしかにセコい。ま、お客さんが喜んでくれたらそれでいいけどね。ただ、ギャラはともかく、チケットくらいは希望枚数を融通してほしかったな」

 翌々日は「ファンフェスティバル」、いわゆる“ファン感”だ。ソフトバンクなど有料の球団もなくはないが、基本は無料。でもDeNAは入場料300円ナリ。

「可哀そうなのは、試合にも駆り出された選手たち。他チームなら1日の御奉仕で済むファン感が、2日あるんですから」(先の記者)

 やっぱり“ブラック”か。それとも、これだけ儲けたなら選手たちにも還元してくれるのか。今季は、DeNAとして初めて日本シリーズに進出してガッポリ儲けたはずだけど……。

週刊新潮 2017年12月7日号掲載

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