通算600勝達成! 元SMAP「森且行」がオートレース業界全体から尊敬を集めるワケ

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休日も潰される「広告塔」

 同期でランク「S-2」の永井大介(40)はサンケイスポーツの連載記事(17年10月25日)で、次のように振り返っている。

《1996年8月25日。その日は訓練中のけがでオートバイには乗れなかったため、滑走路のゴール線で旗を振っていました。その僕の目の前で、1台のオートバイが大きく車体を揺らし、滑りながら金網へと突っ込んで行った。森且行の車でした。森の体が3メートルくらい宙へ飛んだのが、はっきりと見えました》

 だが辛抱強く練習を繰り返し、デビュー戦から好調を維持。ストイックに努力を積み重ねてSクラスに駆け上がった。伸び悩んでAクラスに陥落したこともあったが、再び這い上がって現在に至る。

 先の記者は、森の努力は「普通のレーサーは無関係の“業務”でも要求される」と指摘する。オートレースの広告塔として、休日であっても様々なイベントに出席を求められるからだ。

「ギャラはSMAPの時と比べるのが不可能なほど格安です。でも嫌な顔を全くせず、オートレースの振興のために尽力している。その姿勢は業界全体の尊敬を集めているといっても過言ではないと思います」

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