さっそく「連合」に振り回される「玉木雄一郎」新代表

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 再出発が覚束ないのは、かつてのパートナーの影がチラついているからではないだろうが……。

 小池百合子都知事(65)が去り、玉木雄一郎新代表(48)をトップとした希望の党が、民進党時代の支持母体である連合に振り回されている。

「地方組織もなく、金もない。縋(すが)りたい気持ちも分かりますけどね」

 とは政治部記者。

「16日、玉木さんが連合の神津里季生会長と会談を行いました。希望の党として何とか協力してやっていきたいという思いの表れです」

 実際、連合の要求を飲む形で新体制はスタートしている。さる関係者の話。

「神津さんからは、細野豪志さんや松原仁さんなどチャーターメンバーを、党と国会運営の要である幹事長と国対委員長に起用するなと言ってきていたのです」

 その結果、民進党から後発で合流した古川元久氏が幹事長、泉健太氏が国対委員長に就いたのは報じられている通り。だが、チャーターメンバーであるはずの長島昭久氏はなぜか、政調会長になっている。

「民進党を離党した際、長島さんだけは連合に仁義を切っていた。それ以外の人は全く挨拶もないので、神津さんも“長島以外は絶対に許さん”と怒髪天でした。ですから、長島さんを政調会長にすることは諒としたのです」

 早くも顔色を窺っているのだが、

「選挙に強い細野さんらは、連合とベッタリでは政策が縛られると、距離を置くように苦言を呈しています」(先の記者)

 さっそく国会運営でも、

「維新と希望の統一会派が取沙汰される中、民進党の再結集を模索する連合が猛反対しています」(同)

“元サヤ”なんて誰も望んでないですゾ。

週刊新潮 2017年11月30日号掲載

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