“陛下をトランプさんに会わせても…” 安倍官邸がフタしたい「美智子皇后」の乱

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“陛下をトランプさんに会わせても…” 安倍官邸がフタしたい「美智子皇后」の乱(下)

 陛下をトランプさんに会わせてもいいものか――。美智子さまがそう漏らされていたのは、トランプ大統領の来日日程が本格的に調整されていた9月頭頃のことであるという。なぜ今、それが蒸し返されているのか。宮内庁の関係者は「私も噂を耳にしましたよ。“ウチの幹部がついこの間まで不動産屋をしていたような人物に両陛下を会わせるわけにはいかないと言っている”というものでした」と語る。

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 不動産屋、ならぬ大統領のツイートを分析してきた愛知淑徳大グローバル・コミュニケーション学部のダニー・モルデン教授は、

「自分を褒めるか、オバマやヒラリー・クリントン、NYタイムズ、そして北朝鮮など、自分と反対の立場にある人や企業を攻撃するのが特徴です。頭に浮かんだ気持ちや意見をそのままダイレクトにツイートするのがトランプ大統領流。トランプ支持者の多くは、“本音をはっきり言う”と評価理由を語りますが、傍から見ると、どんなツイートをするのか危うくてハラハラします」

 米国現代政治に詳しい、上智大総合グローバル学部の前嶋和弘教授は踏み込んで、

「私自身、天皇皇后両陛下とトランプ大統領が会うに当たって心配していたのは、会談後、“日本のエンペラーと会ったぜ! グレイト!”などとツイートすることでした」

 とし、こう解説する。

「その“グレイト”は例によって“俺はグレイトだ!”という意味です。トランプ大統領は権威主義者で、王室や皇室といった権威が好きなので、エンペラーに会うのは嬉しかったはずですし、そのことで得意になるはず。なので、大統領の方が天皇皇后両陛下よりも偉そうにしているような写真と共にこういうツイートが出たら嫌だなと思っていました。場合によっては、トランプ大統領の下品なツイートの中のコンテンツになって、政治利用されていたかもしれません」

 日本の皇室にとってトランプはどう映るのか質すと、

「一番会いたくないタイプの政治家でしょう。日本の皇室は女性の権利など人権を守る象徴というイメージもありますが、トランプ大統領のツイッターはそれとは逆。女性の美醜について発言したり、自分を否定するものを“醜い”と言ったり。加えて外交的なことまで何でもツイートする軽率さもある。人の上に立つ政治家、ましてや一国のリーダーがすべきことではないと、皇室の方々も懸念されていたのではないでしょうか」

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