“自民党が勝った選挙じゃない” 言いたい放題「小泉進次郎」を叱れない自民党

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4、5人の取り巻きが…

 こうした事態を、通産相や党総務会長を歴任した「自民党ご意見番」の深谷隆司氏はこう見る。なお彼の地盤だった東京2区の後継者、辻清人代議士は、米国の研究所で小泉氏と同僚だったという「縁」がある。

「進次郎くんは、最近の議員の中では演説の上手さも人気も随一。そんな彼を傷付けてはならないという空気が、今の自民党にはあるように思います。しかし、今後も周囲をハラハラさせる発言を続けるようであれば、党としてもしっかり彼を指導すべきでしょう。では、誰が進次郎くんに物申すべきなのか。それはやはり先輩議員です。昔は派閥がしっかりしていて、私がいた中曽根派でも、山中貞則さん(元通産相)といったウルサ型が、厳しく若手を叱っていたものですがね」

「社長に楯突いても許される課長」であることについて、小泉氏自身はどう思っているのか。11月13日夜、東京・銀座の高級洋食屋での会食を終えた彼に、「特別扱い」されている現状について尋ねると、

「おうっ」

 と言ったきり、何も語らず、車に乗り込み去っていった。4、5人の取り巻きを従え、記者を寄せ付けまいとするその姿は、まさに小皇帝のようであった。

 嫉妬の対象からも超越した存在となりつつある小泉進次郎というブランド。誰も彼を「お座り(シット)」と躾(しつ)けられない。

週刊新潮 2017年11月23日号掲載

特集「大功労者だから誰も何も言えない! 『反安倍』の口撃を始めた荒ぶる小皇帝『小泉進次郎』」より

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